フィブリノゲン製剤は、1964年(昭和39年)に製造承認され、C型肝炎ウィルスの不活性化処理が十分にされるようになった1994年(平成6年)まで、30年間にわたって外科、産婦人科などで使用され続けました。主として出血を止める止血剤として使われましたが、この血液製剤からC型肝炎ウィルスに感染し、それが原因でC型の慢性肝炎になり、肝硬変、肝がんになる方がいることもわかり、社会問題となっています。
重大なことは、フィブリノゲン製剤を使用してC型肝炎ウィルスに感染しているにもかかわらず、そのことを知らされていない患者様がいらっしゃることです。
それは、十分な審査をせずこの血液製剤の製造・販売を認めた厚生省(現、厚生労働省)と、高率に肝炎が発生する危険があることを添付文書に明記しなかった三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)に責任があります。福岡(他に東京、大阪、札幌、名古屋)ではフィブリノゲン製剤で肝炎になった患者様が国、製薬メーカーを相手取り訴訟を起こしています。当院ではフィブリノゲン製剤の使用状況を調査しましたが、1980年(昭和55年)から1988年(昭和63年)の間、使用したこと(あるいは使用した可能性)があります。そこで、フィブリノゲン製剤を使用した(および使用したことを否定できない)患者様に、C型肝炎ウィルスに感染しているかどうかの検査をお勧めするとりくみを進めています。肝炎は早期発見、早期治療が重要ですが、そのためにはまず検査が必要です。下記について、心当たりのある方は事務長室にお申し出ください。
お申し出先
当院事務長室 電話 093-881-8181
内線 530・531・532
メール:
薬害肝炎九州弁護団の連絡先
電話番号:092-735-1195
FAX番号:092-735-1196
福岡市中央区赤坂1−5−25弁護士古賀克重ビル3階
古賀克重法律事務所内